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田園都市線

1980年から30年くらい田園都市線のお世話になった。青葉台駅は20年くらい使っていた。通勤時間帯は大変な混みようで、地方から就職で来た人間には衝撃的だった。いわゆるブリーフケースはかさばるし、硬いと他の人に迷惑なのでソフトなショルダーバッグだけを持ち、最低でも片手はつり革握り棒荷物置きに掴まり、圧迫と揺れに備える。できるだけ人の動きの少ない場所に入って踏ん張る。毎日命がけだった。会社のかなり体格の良い知り合いがドアに押しつけられて肋骨にヒビが入る負傷を負ったことがある。パナソニックのビジネス用ノートパソコンLets Noteの耐久試験をするために大阪からやってきたという有名な逸話がある。勤めていた嫁が妊娠した時は長津田からの定期を購入して、青葉台から長津田に行き、座席に座るようにした。ささやかな自衛措置だ。

そういう混雑に男女混合で乗っているわけだから、仮に女性が周囲にいれば何らかの接触があるのは避けられない。もし女性の気分で「体に触った」と告発できることになれば、入れ食い状態としか言いようがない。

先日青葉台駅で30代の女性が30代の男性を告発し、他の乗客が男性を取り押さえようとするうちに男性はホーム下に落ちで電車に轢かれて亡くなった。痛ましいことだと思う。例によって報道が曖昧ではっきりしないが、女性が後ろから何か当たったので振り向くと男性が「すみません」と言った。それで「きゃー痴漢よ」になったらしい。居合わせた乗客二人が男性をホームで拘束しようとしたが男性が自ら線路に降りたのか、はずみで落ちたのか線路に降り、次に来た各駅停車に惹かれた。女性はそのまま逃走し、身元はわからないそうだ。本当に被害にあったのであれば逃げる必要はないので、示談金狙いだった可能性もあろう。

それにしてもカバンにせよ体の一部にせよ、女性の体に触れたら痴漢というのはもはやマトモではない。痴漢行為を擁護するつもりは毛頭ないが、物事には限度というものがあるだろう。と思って検索すると、「臭いを嗅ぐ仕草」「カバンを押し当てる」というのも痴漢認定されるのだそうだ。要するに自称被害者が迷惑に感じたらアウトだということだ。そのうちジロジロと見られたと言って告発されるようになるんだろう。ここまでして守りたい女性の権利とは何なのか、全く理解できない。

先日から「痴漢」が線路に逃げたという報道が目につく。JR上野駅では死亡者も出た。このような状況になっている裏には、恐ろしい現実があるそうな。

女性が痴漢といえば、鉄道、警察、裁判所がほとんどの場合無批判にそれを認める傾向がある。稀に冤罪となる場合もあるが、無罪となっても容疑者の人生はほぼ壊れる。女性が痴漢されましたといえば、それを認めない限り長期間拘留され起訴される。勤め人であれば職を失う可能性は高い。それを回避する方法はその場で逃げるか、犯罪を認めて女性に示談を持ちかけるしかない。示談が成立すれば不起訴になる。天災と思って諦めるしかない。そういうわけでインターネット検索すると弁護士の示談広告が山のようにある。

女性は運が良ければ示談金を稼げ、被害者としてプライバシーを保護され、無罪となっても非難されることはない。警察は検挙実績となる。裁判所は被害者の言い分を鵜呑みにすれば良いのだから簡単に一件落着有罪実績となる。弁護士は示談ビジネスで儲かる。かわいそうなのは人生や生命をかけて危険な通勤電車に乗らねばならない男性諸君ということらしい。これは新しい利権ビジネスだったらしい。

被害者の主観的な主張が全て正しいという前提から始まると、本来公正であるべき法治主義が自己崩壊する。かつて日本は自供主義により拷問でもなんでもして自供を取れば良いという方法で刑事行政をやっていた。しかし、考えてみると被害者の供述を全面的に信用するのは自供主義よりもタチが悪い。自称被害者の言い分が全てを決めるのだから、客観性などどこにも存在しない。

日本は女性保護の美名の陰で暗黒司法時代になっているとしか言いようがない。法律の目的が社会正義や公平の実現でなく、利権ビジネスになる。迷惑条例はその最たるものだと言わざるをえない。

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