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仕事は強制力ゲーム

仕事で重要なのは強制力の演出だなと思う。

自分一人で完結する仕事なら強制力もくそもないが、

そんな仕事はあんまりない。

自分一人で誰にも邪魔されずにやれたらそれが一番いい。

しかし、そういうことはない。

自由業でも投資業でも、

仕事をする上では誰かしらが関わってくるものだ。

さて、例えば自分の仕事をする上で、

別部署のAさんに仕事を頼むとする。

こういうときはたぶん大きく分けて二つのやり方がある。

Aさんの善意に頼るやり方をするか、強制力を働かすか。

要はお願いするか、脅迫するかだ。

前者だと、例えば

「Aさん忙しいところ悪いんだけどこれをやってくれるかな」

と依頼するやりかたがある。

後者だと、例えば自分の上長の名前で書類を作り、

Aさんの上長宛に書面で依頼文を出すやりかたがある。

だが、私が思うに、前者もまた強制力がカギになるのだ。

自分に逆らうとAさんが不利になると暗にわかっているから、

公的な文書を出すまでもなく

Aさんを従わせることができるわけである。

田舎の組織で「うまくやる」というのは

前者のやりかたをすることである。

飲み会や同期会やその他様々なつながりを作って、

自分に逆らうと後々面倒なことになるという力を普段から見せつける。

顔の広い人間の依頼を正面から断る人間はいないだろう。

強制するまでもなく強制力が働くわけだ。

全く何の力も持たない者がAさんの善意に訴えたらどうだろう。

Aさんは仕事をやらない。

「お願いしますよ〜」と下手に出ても無駄なのだ。

それはモテない男が美女に「お願いだからつきあってよ〜」

と情けない媚びへつらいをする様に似ている。

そんなダメ元のお願いが実を結ぶことはない。

その場合、相手が言うことを聞かないのは、

お願いの仕方が悪いのではなく、

相手にお願いを聞く利益がないためだ。

だから善意に頼るやり方はやめて、

強制力を働かせるやりかたに変更しなければならない。

「Aさん××日までにこの仕事やってよ〜」

ではなく、

「期日、××日まで by上司」

のようなやり方がスマートである。

その上で、Aさんの評判を下げれば、

次からは善意のお願いが強制力になるかもしれない。

はじめから強制力を行使するか、お願いの中に仕込むのか。

いずれにせよ、強制力を働かせることに変わりはない。

仕事をする上では強制力こそがカギである。