読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

『未来からの年代記』

2000〜2300年

人類は、人口過剰、栄養失調、環境破壊、経済格差、欠陥のある金融システム、局所的な小規模紛争などの問題をまだ解決できないでいる。内面的・精神的な成長を求める暇なく、細々とした経済的生き残りに必死になっている。

2204年

 火星の植民地化が完了。2千万人が移住。

2205年

 火星で大規模自然災害が発生し、移住者が全滅。以来、人類は火星の植民地化を断念する。

2309年

 山積する地球規模の未解決問題が限界を迎え、世界大戦に突入。現在我々が知る文明のほとんどが消滅し、黄色人種と黒色人種がほぼ全滅する。

2396年

 大きな変化が起こる。科学者、技術者、人道主義者から構成される世界政府が設立され、貨幣が無くなり、全ての資源が全ての人々に再分配されるようになる。人口過剰、気候変動、栄養問題、環境破壊といった問題が最終的に解決され、労働時間も徐々に減り、新たな暦が制定される。

 しかし、人々はまだ国家への帰属意識を持っていないため、各国政府は世界政府の専制に数世紀にわたり反対。世界市民としての意識を持つようになるのは2〜5世紀後のことだという。一般的な経済格差はもはや存在しないものの、技術や資産に関する不平等が存在する。人々はまだ精神的に発達しておらず、この時代は「暗黒時代(Dark Age)」と呼ばれ、西暦3400年まで続く。

3382年

 人類の脳に劇的な変化が起こる。「超視覚(hyper-vision)」や「超直観(hyper-intuition)」を持つ人々が次々と現れ、「偉大なスピリチュアルの光(the great spiritual light)」や「直接知(direct knowledge)」にアクセスできるようになり、人類の創造力が飛躍的に向上する。

3400〜3906年

1000年続いた「暗黒時代」が終わりを告げ、「黄金時代」が到来する。世界政府の構成員は科学者から、哲学者、芸術家、科学者、神秘家などの能力を同時に持つ“普遍的創造者(universal creators)”が担うようになる。衣服、住居、食料、移動など全てが無料になり、私的所有物はもはや存在しない。不平等は名誉と評価においてのみ存在し、労働時間は生涯を通して2年間だけになる。人口は10億人以下に調整されているため、全人類が豊かな生活を送れるだけの資源が確保されている。

 この時代の者にとって人生の成功は精神的・スピリチュアル的な開花と自己改善であるため、人々は悪意を持つことがなくなり、法律はたった3つの条項で構成されている。

1) 2年間の労働

2) 交通と生産物の再分配の方法

3) 人口動態に基づいた安定した人口(出産制限)